趣味その他

ミツバチ越夏(暑さ)対策

セイヨウミツバチは冬の寒さには強いけど、夏の暑さには弱そうだ。どうやら産卵にも影響するらしい(育児には35度まで?)。残念ながら巣箱は炎天下に置いているため、どんな対策が考えられるか検討してみた。

遮光材

100均でも黒い遮光ネットを売っているし、巣箱に日陰を作ってやることで温度を下げるのは効果的のように思える。ここで問題は、遮光ネットは可視光線をさえぎる「遮光」でも、熱をしっかりとさえぎる「遮熱」ではないということ。日陰になっても太陽の熱の一部(赤外線)は巣箱に到達してしまう。

断熱材

僕のまわりでも、発泡スチロールみたいなスタイロフォームを巣箱のふたの上に置いて、冬だけでなく、夏の暑さをしのぐ断熱材として使っている人がいる。確かに製造元のデュポン・スタイロでも「夏の暑さにも有効」って書いてある。ただ、断熱材というのは、「熱の伝わりを遅くするもの」なので、夏の太陽の熱を吸収して、最終的には巣箱に放出することになってしまう。

熱には3種類の伝わり方があるそうで、直接触れて伝わる熱「伝導熱」、風・空気で伝わる熱「対流熱」、そして赤外線で伝わる熱「輻射熱」。残念ながら太陽の熱は輻射熱がほとんどなので、断熱材では伝導熱と対流熱は防げても片手落ちの結果に。

遮熱材

遮熱材って断熱材と何が違うのよという話ですけど、遮熱材というより熱反射シートと言った方がいいんだろうか。熱線を反射してくれるもの。アルミはほぼ100%反射してくれるので、表面にアルミをコーティングしたシートが最高。さらに欲を言えば、アルミフィルムでは伝導熱と対流熱を防げないので、空気を含んだ断熱材の表面にアルミが引いてあれば言うことなし。ということでようやく結論。

結論

ミツバチの巣箱の暑さ対策には、アルミ蒸着・発泡ポリエチレンの構造で、発泡層が厚いものを選ぶ。アルミ断熱シート、とかで検索するとたくさん出てくる。アマゾンで5m x 1mとかのを探して自分でカットすれば、一箱500円しないくらいで作れそう。もちろん冬の寒さ対策にも使えるので、耐久性さえ何とかなってくれれば、良い買い物になるんじゃないかな。