日常あれこれ

選挙手伝いで分かったこと

まず政党に所属していない無所属議員が当選するのは難しいという現実があります。無所属って、変な奴がまあ多いんです。右翼だったりユーチューバーだったり、政党から公認が下りないレベルのやばい候補者が多数います。一方で、しっかりとポリシーを持って無所属で立候補している人もいるんですが、有権者はそういった情報をチェックしないので、バカな無所属とまともな無所属の違いが全く分かりません。結果、無党派層であっても、維新やれいわの新人ならいいよね、となってしまうわけです。

選対事務局の重要性なんですけど、僕が応援していた候補者はここでかなり苦労していました。事務局にお願いしていた人がまあいい加減な人間で、言うことはすべて適当、やってほしいことはやらずにすぐいなくなる、スケジュールも守らない、のトリプルコンボで苦しめられました。途中から運よく、政治家秘書の経験者がヘルプに入ってくれて何とかなりましたが、この人がいなければ選挙活動は継続できなかったでしょう。

選挙ボランティアの存在というのはとても貴重です。選挙の数か月前から、駅頭に立ってビラ配りしたり、チラシをポスティングしたり、街宣車を運転したり、何人いても困ることはありません。買収のリスクがあるのでバイトを雇うのも難しく、手弁当で政治参加してくれる稀有なボランティアが数人は必要です。ネットワークビジネスみたいに、持ちつ持たれつのドライなネットワークがあったり、宗教や団体の推薦をもらっている人は、そういう人の協力を見込めるのでだいぶ楽でしょうね。僕が手伝っていた候補者のボランティアは、政治家秘書のほかに、女装趣味のおじさん、軽い知的障がい者、定年後の高齢者男女、でした。良くここまでマニアックな人材が集まったな。

公職選挙法というルールにのっとって、ポスターやビラ作ったり、街宣車仕立てて回したりするわけですが、法律もそこまで厳密に書いていないので解釈の問題にゆだねられていたり、少しの選挙違反があってもまあ気づかれないといったこともあって、けっこうみんな好き勝手してます。共〇党は朝7時からスピーカーで音を出したり(法律では8時から)、自〇党は選挙中どでかい立て看板をあちらこちらに建てまくったり(看板のサイズと個数は決まってる)、ただこういう場合にチクるとあとでチクり返されたりするので、黙ってることが多いです。細かいこと言われてポスター作り直しさせられたら手間ばかり増えるので。

駅前や路上であいさつしたりチラシ配ったりしていると、ごくまれに候補者にケンカ売ってくる酔っ払いや、若い女性候補者だと思うとすぐに握手求めたりハグ求めたりする変態が現れるときがあります。こういう時はすぐに警察官を呼びましょう。選挙活動の妨害は立派な犯罪になるので、警察もすぐにしょっ引いてくれます。朝はまずこんなことないんですが、夕方以降の駅前はリスク高いですね。候補者一人で活動していると、何かあっても助けを呼べないので、出来たら二人以上で活動することをお勧めします。逆にヒマなニートは新人候補者を捕まえると、やさしく話を聞いてくれるのでヒマつぶしにはちょうどいいです。でもやりすぎると嫌われます。

こうやって書いてみると、選挙ボランティアってネタの宝庫だな。書くネタに困ったら政治家のお手伝いでもすればいいか。ボランティアで良ければ重宝されるだろうし。