投資とか

成績の振るわないファンド

ロンバーオディエで運用しているファンドの成績が良くない。僕は、「トラストバランス」という株式や債券を組み合わせたバランスファンドと、「アジアバリューボンド(AVB)」という、アジアの投資適格債やハイイールド社債に集中的に投資するファンド、非上場会社に投資する「プライベートエクイティファンド(PE)」の3種類で運用している。PEファンドは結果が出るまでまだまだ時間がかかるので良いとして、その他の二本のファンドで問題を抱えている。

まず、トラストバランスは2020年の投資スタート時から見て約4%下落している。詳しくは分かりませんが、株式と比較して大きい比率の債券が足を引っ張っているか、どちらかというと新興国・アジアに資金を振り分けているのが、現段階では逆風になってしまっているのか。バランスファンドと言っても差し支えないウェルスナビは同時期から投資を始めてしっかりと利益を出してくれているので、トラストバランスが余計に悪く見えてしまう。

昨日の打ち合わせで、このトラストバランスをオールロード(All Roads)という、これまた似たようなバランスファンドに切り替えませんか、という提案を受けた。スイッチングコストはないので手数料をむしり取られることはないし、パフォーマンスを見ると確かにオールロードの方が少し良さそうではある。ただまあ似たようなファンドにあえて今切り替える必要性は感じないので、このままで行こうと思っています。ネット証券の全世界株式ファンドとの組み合わせで考えれば、トラストバランスで手薄なアジア・新興国に振り分けるのもありだと思うし。

さらなる問題児ファンド、アジアバリューボンドは2020年に投資を始めてから、なんと20%近くも下落している。下落を始めた昨年末に半分売却したけど、全部売ればよかった。インフレによる金利上昇、恒大集団デフォルトに端を発する中国の不動産バブル崩壊、いいニュースが何もない中でのアジアハイリスク債券ファンドなのでいいところなしだとは思ったけど、ここまで落ちるとさすがに引く。中国で少しずつ景気に配慮した政策が出始めたようなので、いまが底だと信じて塩漬けにすることしかできない。

ロンバーオディエのファンドの資料を見ると、どちらのファンドも過去の実績はプラスもあればマイナスもあって、通算で見れば自分でも納得できるリターンを残していたし、だから僕も運用を任せてきた。しかし自分が投資したお金を見ると、タイミングが悪かったのか、リターンどころかネガティブになっている。人間は損を嫌うバイアスがあるという。僕なんかは何も感じていないようで、特にマイナスを気にするタイプだと思うので、いきなりすべて手を引くとか、変に思い切った手段を取らないように注意したい。