UBSのセミナーは1月に終わってしまって聞きに行けなかったんですが、冊子をもらうことができたので読んでみました。冊子は単なる情報提供を超えた説明書のような作りをしていて、2020年単年見通しだけでなく、2030年に向けた次の10年へのアプローチもあって、いまの自分にはとても役立つものでした。
低金利の景気サイクル終盤でどのように投資すればよいか?
市場が高値を更新しているときに相場の下落を待つというのは陥りやすい罠だ。現在は低金利政策によってキャッシュと債券の魅力が非常に低いため、この罠にかかると、長期的には非常に高いコストを負担する結果となる可能性がある。
- 優良な安定配当銘柄(株式)を重視
- ポートフォリオのボラティリティを下げるためにダイナミックアロケーション戦略をとる
- キャッシュを保有しながら適切な投資タイミングを待っている投資家には段階的投資が有効と考える。
ポートフォリオを大幅に変更する前に投資計画全体の視点から投資判断を行うことが重要である。長期的ニーズや目標に向けた資産運用の場合には、通常は市場のタイミングに注目する必要はない。
今後10年の投資計画:流動性
退職後は生活費を補うために損切りを迫られるリスクを低減しつつ、市場ボラティリティを乗り切るため、ポートフォリオから3~5年分のキャッシュフローニーズを満たすキャッシュを切り離しておく。場合によっては借り入れで補強して、ポートフォリオ売却による機会コストをなくす。
今後10年の投資計画:老後
通常は成長性の追求と下振れリスクのプロテクションを兼ね備えたバランス型のポートフォリオが最適な方法になる。老後期間を30年とした場合、20~30年のネットキャッシュフローニーズ相当の資金が必要。40年~50年とした場合は、30~35年のネットキャッシュフローニーズ相当が必要。
人生目標達成のための資産運用(Liquidity.Longevity.Legacy.)