ひとり言

美容室にて(他人が気になる性格)

行きつけの美容室で、ビジネスマンばかりの平日の西新宿で、スウェットを着た無職の自分が美容整形に向かうことにいたたまれない気持ちになるという話をしたところ、それは他人のことを気にしすぎているんじゃないか、もっと鷹揚に、アーリーリタイアして悠々自適の暮らしをしていることに優越感を感じればいいだけではないか。そんなアドバイスをいただいた。今回、他人からそういった意見を頂戴したわけだが、自分自身も最近つとに同じようなことを感じることが増えてきた。

どうやら人が自分をどう思っているか、ということを極端に気にかける性格のようだ。人というのは具体的な個人だけでなく、西新宿のサラリーマン、みたいな漠然としたものも含むと思う。相手によく思われたいという気持ちが強すぎる、ということにもなると思う。それが無意識にすべての思考や行為に紛れ込んでくる。

登山でも、前を歩いていると、例えば、歩きづらいルート歩きやがってとか、歩くの遅いなあとか、後ろの人がどう思っているのか、どう歩いているのか気になってしまうので、一番後ろを歩くのが気が楽だし、実際そうなることが多い。車を運転していても、後ろにピッタリ車をつけられるのがすごく不快で、それは後ろの運転手が自分のせいでイライラしていると感じてしまうからだと思う。

最近、そんないもしない他人に影響されそうになる自分を発見するたび、「他人の思いに左右されない、自分は自分、やりたいことをやればいいだけ」と言い聞かせるようにしているのだけど、だいぶ不徹底だったようだ。他人からどう思われようと全く関係ない、それを超越した立場で生活できるようになったので、もっとふてぶてしく、自分の気持ちに素直な人生を送れるように自己を律していきたい。そうなれば、もっと楽しい人生と感じられるかもしれない。