僕の所有していた、ランボルギーニ アヴェンタドールSVをディーラーに委託販売で出しました。自分から売却の話をふったというよりは、欲しい人がいるので売りませんか?という営業からの電話に応じたという形です。まあどんな形であれ、自分の宝物のランボルギーニを手放す決断をしたわけで、どういう気持ちでこの判断に至ったのかを書いていきたいと思ってます。(ちなみにこの写真は僕の車ではありません。ディーラーに飾ってあった展示車です)
引っ越し計画を実行に移したい
会社を辞めてから、職場に近いこの町にいる理由もないし、都内に引っ越したいなあと思っていました。ただ2年経過した今も実行に移せていない理由の一つに、駐車場の問題があります。車4台所有、中でも一台はランボルギーニで、都内でスーパーカーを収納できる駐車場を探すのは至難の業だし、探せても埼玉でマンション借りられるくらいの賃料を取られます。ランボを持っている都内在住の知人は、駐車場に行くのに徒歩30分かかると言っていました。最近増車した人はいい月極駐車場がみつからず、六本木ヒルズの一日最大料金3000円の駐車場に止めていると言ってました。
自分のライフスタイルに合わなくなってきた
いままでは乗ってみたい車がたくさんあって、ツーリング用、サーキット用、日常用、それぞれの用途に合わせて車を選んできたし、それが自分の趣味でライフスタイルでした。いつからかそれが少しずつ重荷になってしまったようです。複数台所有するということは、はたから見れば羨ましいことかもしれませんが、維持管理にそれだけ手間がかかるということでもあります。税金や保険、駐車場もバカになりません。僕は断捨離が大好きで、持ち物は可能な限り身軽にして生きていきたいと考えて実行しています。唯一の例外が趣味の車でしたが、その車のせいでやりたいことが出来なかったりして、断捨離して身軽になりたい、新たなステージで生活したいという欲求が強くなってきました。
車への情熱が冷めてきたのかもしれない
突き詰めて考えると、車道楽に飽きてきたということかもしれません。車友達もだいぶ落ち着いてきてツーリングの開催も減り、サーキットも楽しく飛ばせればそれでオッケーで、タイムアタックしたりレースに出たりにはあまり興味を持てなくなってきました。ロードスターやアストンマーティンといった趣味性の高い車からBMWに乗り替えましたが、運転も楽だし装備もちゃんとしているし、乗り換えに十分満足しています。昔ならこんな選択絶対にしなかった。
カーセンサーを見てもときめく車がほとんどありません。スーパーカーで言えば、アヴェンタドール以外の車はほぼ全てそれ以下の存在と言っても言い過ぎではなく、V8のフェラーリだって、アヴェンタドールから見たら半額ちかい車になってしまいます。V12フェラーリは高いだけで車好きからの評価は大したことなくて、唯一絶対がランボルギーニのV12ミッドシップです。
中古車の値段が上がってきた
もう一つ大きな理由は、中古車市場の暴騰です。これは近いうちに別の記事に書こうと思っていますが、自分のランボルギーニは半年前と比べて500万円は価格が上がっていて、5年前登録・13000㎞走っている車ですが、この条件のまま話が進めば、ほぼ新車の車両本体価格で売れることになります。カーセンサーでは新車をはるかに超えるプライスタグが付いていることもあるようです。一年前まで常に10台以上もカーセンサーに並んでいて、叩き売り状態だったのを知っている身としては隔世の感すらあります。
そして、委託販売に出す
実は、預ける前日まで手放さないほうがいいんじゃないかと悩んでいて、毎日アヴェンタドールのことを考えて、まるで恋人かのように日々心を痛めていました。はじめての新車で購入したスーパーカー、好きなように仕様を決めて、自分のためだけに作られた車。価格帯から言っても、ブランド、見た目から言っても、最高峰のスーパーカー。手放したら自分の心が空虚になってしまうんじゃないか、軽い恐怖すら感じました。
いざ当日、ディーラーまで車を運転したところ、腰が痛くなって、目がかすんで、妙に疲れてしまい、実際もう売り時でもいいかなと思えるラストランになって、帰りの電車ではむしろ心が軽くなったような、すっきりした気分にさえなりました。ただもう車好きとはいえないなあと、車友だちと会う時に乗っていく車がないことが少し寂しくはあります。でもその程度で、想像していたよりもランボルギーニロスはなさそうです。売れるといいなあ…