浪費ってかっこいいの?
ティックトックやインスタを見れば、男性は車に時計、女性はファッションにグルメ、そういう写真をアップして、お金を持っていることを陰に陽にアピールするアカウントがたくさんあります。そういうライフスタイルがかっこいいとか羨ましいとか、お金を浪費することを良しとする時代は過ぎ去ったんじゃないの?と思っています。
サステイナブルに目を配れ!
毎年、ゲリラ豪雨や酷暑、洪水の異常気象を目の当たりにして、環境負荷を減らしてサステイナブルな生活を目指さなければならない、と強く思います。斉藤幸平はエコ家電やEVに買い換えたところで、エネルギー使用量が減ることはなく、1970年代の生活スタイルまで戻らなければ、エネルギー削減目標を達成できないと言っています。
浪費はサステイナブルではない
お金さえ持っていれば、5万円の鮨ランチも、50万円のヴィトンも、5000万円のフェラーリですら買うことができます。でも、サステイナビリティから考えれば、不要なものにお金を使うことが無駄だし、環境負荷を高めるし、何よりカッコ悪い。エコだといって1000万円のEVのテスラに買い換えることもできるでしょう。でも新車生産のために排出される莫大なCO2を埋め合わせることは出来ません。
お金を倫理的に善い行動に結びつける
マルクス・ガブリエルは「富とは、単に稼ぐだけでなく、善いことをする可能性だ」と言っています。お金を持っているということは可能性の広がりであって、それ自体が偉いわけではなく、お金をどう使うか、もしくは使わないか、その人の選択と行動が重視されなければなりません。人が倫理的に善い行いをするかどうか、現代に即して考えると、サステイナブルな消費をしているか。そこにクールさ、カッコよさを見いだせないでしょうか。
サステイナブルがかっこいい社会
SNSでこれ見よがしに高級品を買って見せびらかしている人にフォロワーが付くのではなく、お金を持っていても無駄に使うことなく、地道に倫理的に善いことをしている人にいいねがたくさん付くような、そういう世界になれば、世界も1mmくらい良くなったんじゃないかなと思える気がします。