今日、六本木のロッソスクーデリアで中古の488GTBを購入することにしました。決め手はアズーロ・カリフォルニアというきれいな淡いブルー。この車をカーセンサーで見つけてから数か月はたっていて、フェラーリにしては珍しく、一度大幅な値下げがありました。
ここ最近、自分でも理解できないほど、すべてのことに対して意欲・欲求がなくなってしまって、車のディーラーで交渉するのも面倒、買うか買わないか判断するのも億劫、スーパーカーを所有する喜びなんて遠い記憶になってます。今日だって、ディーラーに行くのが面倒で、やっぱり買わなくてもいいかとすら思っていました。
それでもこのタイミングで契約したのはなぜか。ひところで言えば「老化」、自分の老化を日々、肌身に感じています。目がしっかり見えて、腰も痛くならず、体力も維持して、いつまで楽しく運転できるのか分からない。2年後の911GT3RSを待っている余裕なんかなくて、一番若い日である今日のこの日にスーパーカーを乗ることに大きな意味があるように思えます。
毎日起きて、寝て、無為に一日が終わる生活を続けていると、自分が植物か置物になったような気がしてきます。488GTBという刺激物を自分の人生に投入することで、灰色から少しは彩りのある生活に変化するかもしれない。
上の991前期ターボSの中古も見てきましたが、全くドキドキしないし、日常の延長線上に埋もれてしまうので諦めました。もともとはマクラーレン720Sが本命ではありましたが、リセールの悪さと手離れの悪さが怖くて、765LTクーペの提案も辞退しました。このあたり、貴族になり切れない貧乏成金だなと思います。