シノワ銀座のワイン会に参加した。最初の二杯くらいは良かったが、そのあとは悪酔いし始めて、後半はほんの少ししか飲めなかったし、帰りはずっと具合が悪くなってしまった。飲めなかった分はすべて奥さんが飲み干した。酒に弱いことがこれほど残念に思えたことはそうそうない。
でも35年前の赤ワインは熟成と枯れた味、チョコレートみたいな、履き古した靴下みたいな風味のものもあれば、それだけ時間がたっていても、ブドウの果実味がしっかり残っているものもあり、それぞれの個性がよりクリアに見えた。後味に辛み、スパイシーさもあったりして、複雑な味わいであった。事前にいろいろ勉強していったが、その土地の風味などあんまり関係なかったように思う。
そして相変わらずご飯がおいしかった。ワイン会一人70000円に食事代、サービス料足して、合計で19万円になったが、これこそ散財の典型例だと思うので、これはこれでよい使い方をした。


