旅行

ネパール旅行中に書いた雑記

カトマンズの王宮を見学した。2001年、王族が王を含む家族を虐殺した場所。結果として、2008年王政は廃止されて、250年続いたネパール「王国」は終わりを告げた。周りではなく、自らが自分の首を絞める。身内同士の血みどろの争い、いちばんの災いは親族だった。

最終日、明日の今ごろはもう日本なのかと思うと、この瞬間がとても貴重なものに思えた。スワヤンブナートで、風にたなびくタルチョをずっと眺めていたら、自分に関係しているものがすべて飛んで消えてしまうような気がした。残ったのは自分そのものだけ。

現地の人の些細なかかわりで、旅がとても輝いたものになる。パタンのゴールデンテンプルで、おばさんに頭触ってもらいながら祈りを唱えてもらったことで、旅行すべてが報われた気がした。神様がついていてくれるから何があっても大丈夫。この旅はいい旅だったと思えた。自分ではない何者かに守ってもらえていると思えることの心強さ。

ホテル前の雑貨屋のおじさんに店先でチョウメン食べさせてもらったりとか、マンダラ描いてるおっちゃんに声かけられて、いろいろ説明してくれて、キアヌリーブスが来たとか、どうでもいい話で盛り上がったりとか。

ヒマラヤ山脈のマウンテンフライトは、地球の荘厳さ、畏れ多さに感動した。思い上がってはいけないと思った。ものすごい標高、険しくなにものも寄せつけない厳しさ、神々の山。日本のなだらかな山とは全く異なる。

高く広がる空と、遠く高い山と、低いところには川と緑。自然の豊かさを感じた一方、家は地震が来たらすぐ崩れそうなほどもろく、人は貧しい人が多い。良くも悪くも生きるのに精いっぱい、自分のことで精一杯で、他人のことを考える余裕がない。でもだからこその人と人とのやさしさが生きている。