読書・評論

とある読書会に初参加した

もう10年も前になるだろうか、読書会というのが一世を風靡したことがありました。朝から晩まで、会議室やカフェで、ありとあらゆるところで読書会が開催されていて、いま思い出すと僕はいろんな読書会に足を運んでいました。日経新聞の月曜経済指標について熱く語る読書会、ケーススタディを買ってみんなで討論する意識高い系読書会、最後に参加したのがドラッカーが課題本の読書会で、あえて反対意見を言ったらボコボコに否定されて、それ以来読書会からは遠ざかっていました。

ここ2年、退屈と暇を持て余している毎日で、本を読みアウトプットまでできるという最高の時間つぶし、読書会に参加したいと思ってはいたものの、コロナ禍で軒並み中止、最近ではZOOMオンラインでの開催と、どうも僕の時間をつぶさせてはくれないようです。ようやく今月から再開する読書会を見つけ、意気揚々と(かつびくびくと)参加してきました。

参加者は5名で、伊勢物語を古典原書で読み、そこに出てくる地名が現代のどの場所なのか、それを探すのを趣味としているおじさんがいてとても興味深かった。いくら何でもマニアックすぎでしょ、でもそういうのっていくらでも時間つぶせるよなあ…その他にも、コンクリートやモルタルを詰めてホームセンターに卸す、まるでガテン系な仕事をしているおじさんが読書と映画が好きっていう、なんていうか波止場の哲学者エリック・ホッファーみたいな人がいたりして、普段では決して会えない、ディープで濃厚で芳醇な人と話せて楽しい時間を過ごすことができました。

僕はというと、ホモ・デウスとサボる哲学を汗をかきかき発表してなんとか事なきを得ました。僕の内容はたいして面白くもないので割愛。参加していた女性が辻仁成主催のエッセイスクールに1500字エッセイ提出したって言ってたなあ、こっそりブログを投稿している身として、ちょっと興味あるなあ。めっちゃ時間つぶせそうだよなあ。