ここ半年くらい、日常用の車を買いたいなあと思っていました。僕が普段乗れる車がロードスターRFとヴァンテージ。この二台に共通するのが、マニュアル、後席がないこと。荷物もろくに積めず、都内をマニュアルで走るのにもいい加減疲れてきて、もっと普通の車が欲しくなってきました。
欲しい車の条件
次の車の条件としては、普段使いできる、オートマ、シートがリクライニングする、後席に荷物が置ける、サーキットで走ることもできる、悪目立ちしない、車幅が1850程度。実際の候補としては、ベンツAMG-GT、アウディTTRS、BMW M4、ポルシェ ケイマン、アルファ ジュリアクアドリフォリオあたりで、上の条件を最大限満たしてくれるのがBMW M4でした。サーキットでもM4は良く見かけます。
M4もバリエーションがあって、鼻が異様にでかい最新型のG82にするか、一つ前のF82か、F82なら前期か後期か、コンペティションかノーマルか。このあたりの選択になってきます。個人的にはF82のコンペティションが狙いだったんですが、800万円近くするのと、ホイールが20インチでタイヤ交換の時に高くつきそうで、カーセンサーを眺めては逡巡する日々でした。
運命の出会い
12月24日、日課のカーセンサーパトロールをしていると、相場より100万近く安い2016年式M4クーペが出ているではありませんか。ボディはブラック、19インチOPホイールを履いていて、自分の要望にも合致します。残念ながらコンペティションではありませんが、500万円台でM4を買えるなら、サーキットで攻めても心が痛みません(笑)すぐに業者に連絡して、その日の夕方に実車を確認します。ホイールガリキズや軽いタッチ跡はありますが、ブレーキも残ってるし、ボディはきれいだし、程度は決して悪くありません。翌日に奥さんを連れてくることを話して、手付け3万円を置いて、取り置きしてもらうことにしました。
クリスマス当日、奥さんにM4見てもらったところ、だいぶ気に入ってもらえたので、トントン拍子で契約になりました。中古車業者もとても感じが良く、板金したところも隠さず教えてくれるし、試乗も普通にさせてくれたので、安心して次のステップに進むことができました。下取りにロードスターを出すかヴァンテージを出すか悩みましたが、とりあえず売りづらいヴァンテージを査定してもらうことにしました。
ヴァンテージを売却
大した値段付かないだろうなあ、もしかしたら買取り拒否されるかも…という気持ちで臨みましたが、査定は380万円。400万円で購入しているのでほぼほぼツーペイで売却できます。うれしい気持ちをぐっと抑えて、無表情に下取りをお願いしました。オークションに流すのではなく、業者が自分で売れるというのは高く引き取ってもらえますね。
1年も保有していませんでしたが、英国スーパーカーのオーラがあって、車の状態も良く、とてもいい車でした。車庫がもう少し広くて、バックカメラがあれば長期所有は間違いなかったと思います。ネオクラシックカー、英国車、こういうカテゴリーの車は、運転して維持するのに、独特な価値観が必要ですね。多少の不便を良しとして、多額の維持費を必要経費と考えられないと難しいと思います。もちろん運転のテクニックも必要です。
買い替えの手続きが面倒
数年前までは、車を買うなんて楽しみでしょうがなかったはずですが、今回はどうも勝手が違いました。なんかおっくうで、乗り換えないで済むならそのままアストン乗り続けたいくらいの気持ち。楽しみというよりは、必要に迫られて買い替える、そんな感じ。社会的かかわりを断って、歳を取ってきて、いろんなことが面倒になってきているのかもしれません。日々平和に暮らしていますが、好奇心が摩耗してしまっては良くありません。どうすればいいんでしょうか。
ただ、契約を済ませて、実際に納車を待っていると、ECU書き換えたいとか、コーティング出さなきゃなとか、少しワクワクしてきました。M4と楽しい日々を過ごせたらいいなあ。