自動車

自動車のレースに出よう(2)

友人を誘って他のレースにエントリー

アイドラーズの耐久レースは草レースとは言え、メカや給油などでかなりのサポートが必要で、その人たちの日当が発生するのが費用面で痛く、さらに12時間耐久ともなればドライバーを探すのも一苦労です。そういった手間とコストを省けるらくちんな草レースはないかと探していたところ、マツダ車限定ながら、エントリー費用も安く、無給油のためサポートメンバーもゼロでかまわないという破格の条件の、マツダ・ファン・エンデュランス、通称マツ耐を発見しました。

いつもサーキットで一緒にフリー走行をしている友人2名を誘い、僕のロードスターRFを出走させることにして、この草レースにエントリーしました。友だちは気心の知れたメンバーであり、ひとりはオイル交換や簡単なメンテは自分でやってしまうメカニックはだしの逸材です。

楽しい準備作業

なにせレースに出たことがない自分が車を提供して、レースに出場する言い出しっぺになるわけです。応募要項やレギュレーションを一言一句チェックし、わからないところは主催者にしっかり電話確認して準備を進めていきました。変に改造していたら車検で落とされてしまうので、TVキャンセラーが問題にならないか気になってしまったり、、、いま思えば噴飯ものですが、わからないだけにひとつひとつが心配でした。

それでも新しいタイヤを準備して、オイル、ブレーキパッドを友だちと一緒に交換作業して、サーキットでは通信機器とロガーのテストをしてみたり、ひとつひとつレースに向けて準備していく作業は楽しいものがありました。レースの舞台が筑波サーキット2000なので、3人で何回も練習走行しました。それも楽しい思い出です。

レース当日

酷暑の7月31日、レース当日です。ピット内で涼みながらレース準備、本番のピリピリした感じが全くなく、なごやかに時間が過ぎていきます。ぼくらの誰一人として、タイムや順位を気にしていないからでしょう。二時間半のマイナーな草レースなので、適当な気分でレースに出ても全く問題ないのが素晴らしいです。アイドラーズ12時間耐久ともなれば、もう少し気合入れないとまずそうですが。

予選は2分15秒。僕としてはまあまあのタイムなんですが、30台中25位…トップは10秒クラス、パーティレースに出るレベルです。みんなどんだけ実力者よ…。決勝は150分無給油となり、最初の25分と最後の25分が僕、その間の50分、50分をそれぞれ友人が走ります。周りを見ると、いたるところで車を思いっきり揺らしてガソリンをギリギリまで詰め込んでいます。神輿を揺らすお祭りみたいです。

決勝は何とか完走して20位。最初と二人目まではかなり順調にペースを進めていましたが、三人目でいきなりガソリン残量が激減。最後の20分は、コースわきにガス欠で討ち死にしている車を横目に見ながら、走行可能距離0㎞表示のまま走り抜けました。燃費走行に徹して抜かれまくりましたが、本当に生きた心地がしなかった。

感想と精算

反省としては、スマホアプリでの通信トラブルが多く、コミュニケーションが取れなかった。ギリギリのガソリン残量で走るので、あとどのくらい全開で走れるのか、計算と見極めが大事と分かりました。かかった費用は以下の通り。マツ耐出場費用65000円、タイヤ4本(BSアドレナリン指定)80000円、ブレーキパッド30000円、エンジンオイル13000円、その他もろもろ、合計で21万円、ひとり70000円でした。ひとり約1時間走った費用としてはかなり安く上がったと思っています。

まあ1時間7万円って考えるとアホらしい遊びですね…でも、僕はお金もったいなかったなあと思っていません。むしろ12月の次回のもてぎのマツ耐も出れるなら出たいと思っています。なんででしょうね、不思議な気分です。気心知れたメンバーとこじんまりとできたのが良かったんじゃないかと思っています。