無職なうえ外に出られないので、ツタヤでDVDをまとめ借りして毎日映画を見ています。外出自粛でDVDやコミックスが軒並みレンタルされているかと思ってましたが、そんな感じでもなさそうです。みんなアマゾンプライムなんかで見てるんですかね。下の感想は見た順に並んでいて、随時追加していきます。
アップグレード
SFアクション・スリラー、映画自体の出来はB級プラスといったところだけど、フル自動運転車、AIに支配される人間、VRのネトゲ廃人といった、今ならではのトピックがちりばめられていて興味深く見ることができた。音声で家電を操作したり情報を得るなんて昔はSF映画でしか見られなかったけど、今じゃアレクサがいればできちゃうんだから、もうすでにSFの世界の中にいるってことだ。この映画で描かれていることがどのくらい実現されているか、5年後にもう一回見てみたい。
マネーボール
金のない球団が統計学を駆使する新しい野球を作りだす、という実話をもとにした映画。ブラピ演じるGMは周りから叩かれ、連敗続きで成績も出ず、八方ふさがりの中で苦しみながらも立ち向かっていく。企業経営者も同じだと思った。そこでこらえてやり切ることのできたGMはすごいし、僕のような普通の経営者だったらとっくに妥協している。新しいこと、改革はとてもつらい道のりだ。
ウルフ・オブ・ウォールストリート
ウォールストリートの証券会社がどのくらい狂気じみていてあくどいか、目の当たりにさせられる映画。ほぼ実話だっていうのがさらに恐ろしい。スイスのプライベートバンクや米系証券会社と付き合うかもしれないこのタイミングでこの映画を見たというのは何かの啓示じゃないかとすら思ったし、まっとうに生きている普通の人はこの世界に入り込んじゃダメということがとてもよく分かった。映画の半分はセックスとドラッグ、あとの半分は金と株…すごい映画。ディカプリオの演技が上手!
オブリビオン
トム・クルーズでなんとかもってる映画。脚本はとてもよくできていて、映画が進んでいく中で驚きもあるけれど、細部の矛盾にどうしても突っ込みを入れたくなってしまう。SFなので矛盾があってもいいわけだけど、突っ込みたくなる系の矛盾というか。もともとSF好きなんですが、この映画を見て、当分はSF映画から距離を置こうと思いました。
ウォール街
主人公のチャーリー・シーンより、実の父親マーティン・シーンと、ゲッコー役のマイケル・ダグラスがかっこいい。最近の映画って、主人公が調子いいとそのあとの落としが強烈すぎて身構えてしまうけど、1987年の映画だからか、前半中盤と主人公が上りつめていった後、終盤でもげんなりするほどのネガティブな表現はなかったので良かった。事態は辛くてもそれをわざわざ映画で表現せずに、観客に意図させるだけでもいいじゃんね、と思いました。1987年というバブル絶頂期に、投資家とお金への欲についてここまでの洞察をもった映画があったことに驚きました。
国家が破産する日
韓国映画。1997年アジア通貨危機の時の状況と、韓国がIMFの管理下に入った政府の決定について描いてます。急速に景気が悪化して、中小零細企業が真っ先につぶれ、自殺者が増えていく様は、コロナショック後の日本を暗示するかのようでした。しかし、IMFの要求事項はひどいもので、先進国の属国になれと言わんばかりの内容です。韓国がアメリカに対して持っている愛憎両方の感情を垣間見た気がしました。日本がこうならないことを切に祈っています。