1か月空けた家に帰ってきたところ、「うちの木にハトが巣を作ってるかもしれない」とお隣さんに言われました。ハトの巣が…って婉曲に言って、要は木が邪魔なんだろうと、ちょっと面倒でしたが、さすがに伸びきって車道にはみ出した葉っぱをそのままにしておくのも今後のクレームの種になりそうだったので、重い腰を上げて庭木を剪定しました。
庭木と言っても道路に面している木は高さ4~5mはあるので、ホームセンターで高枝切りばさみを購入し、脚立に登って延々と枝を落としていきます。新品の剪定ばさみは太い枝もあっさりと切り落としてくれるので力はたいしていりませんが、いかんせん量が多い。のんびりとやっているとお隣さんが出てきて、相変わらず「ハトがこないだここに来ていて…」と言うので、「いや、ハトの巣見当たりませんでしたよ。ちょっと内側も見てみますね…えっ?あった?ここにありました!」
まさか本当にあると思いませんでしたが、外から持ってきただろう細い枝を絡めて直径15cmくらいの小さな巣を作っていました。そしてウズラの卵より一回り大きいくらいの卵が2個…殻も薄く透き通った白さで、見るからに新鮮そうです。脚立の下にいるお隣さんと家内に見せようと思い、巣ごと卵を取り出そうと思ったら、巣がしっかりと木の枝に絡みついていて、3mの高さから卵を落としてしまいました。卵かけご飯が当分食べられなさそうなくらい鮮やかな黄身が路面に飛び散ってしまいました。
どっちにしても救えない命ではありましたが、ビビることも憐れむこともなくお隣さんがさっとバケツに水を入れて思いっきり流してくれたのはさすが年の功です。鳥が巣を作るとカラスや猫が寄ってきて生活環境的にも良くないので、羽化する前に取り除けて良かったです。お隣さんのアドバイスと助力あってこそで、ありがとうと伝えました。
ゴミ袋(大)が5袋いっぱいになるくらいの枝を剪定し、とりあえず帰宅後の最初の重要任務は終了しました。DIYはあまり好きではありませんでしたが、日曜大工や家庭菜園にはまるお父さんの気持ちが少しわかる気がしました。