明日で49歳の誕生日を迎える。ここのところ嫌な気分になることが多い。考え方に柔軟性がなくなって、ちょっとしたことで怒りっぽくなっている。年をとって穏やかになるどころか、情けないことにムッとする回数が多いのだ。そんなことでムッとしても、グッとこらえることも多くてそれはそれで嫌な気分になる。
老化すると前頭葉の動きが悪くなって、感情を抑えられなくなるらしいので、いま気分を害しているのは当然のことなのか、それとも年齢のせいなので我慢すべきことなのか、客観的に見てどうなんだろうと毎回考えて判断しなくてはならない。もちろん疲れる。
簡単にムッとする自分がいやだし、ムッとする頻度が増えるのもいやだ。そのことを毎回考えて判断するというのも面倒だ。なので、さらに人前に出なくなる。人を避けていれば怒ることもないし、自分の認知能力が落ちたことを実感させられることもない。そして人と接していないと、さらに敏感に反応してしまう悪循環のループに陥る。
人が自分から離れていくのは自分に責任があるのか、良かれと思ってやってきたことを理解されないのは自分の伝え方が悪いのか、こういったことをまじめに考えても、頭がフリーズしてしまって答えが出ない。
ここのところ、腰やひざに痛みが出るようになってきた。養蜂やっているから余計に負担がかかるのもあるが、50年近く繰り返し関節を曲げ続けていれば、軟骨も椎間板も変形してすり減るだろう。ひとつひとつの動きが緩慢になり、体をいたわるようになり、さらに動きが老人のそれに似通ってくる。そういうのを正面からしっかりと受け止めてあげることが、これからの人生に必要になってくるんだろう。