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栗きんとんと渋皮煮を作る

いつもはちみつをあげているお宅から栗をもらった。栗なんて外側に硬い皮があるんだし、日持ちするだろうと思っていたら、すぐに水分が抜けて傷んでしまうようだ。二週間は放置してしまったので多分だめだろうと思いながらも渋皮煮を作ってみた。

苦労して鬼皮をむき、3回もあく抜きをして、隠し味にはちみつを入れて完成させた。難しいことは何もないが、とにかく時間がかかる。時間だけはあり余っている、僕みたいなニートにはちょうど良い料理だ。

長期放置したので、実がやせているかと思ったが、煮ているうちに水分を吸ってパンパンになっておいしそうに見える。でも食べてみたら中は硬いし、変色して味は悪くなってるしで、勢いいさんで家族に分けなければよかったと反省した。

蜂場の近くに「栗」というのぼりをたてているお宅がある。地元の栗なんて興味あるし、フードマイレージも最短だし、値段も一袋700gくらい入って500円と格安なので、前回の渋皮煮のリベンジとして購入した。ちなみにこの家の手前には段ボールに「さつまいも」と書いて軒先で売っているお宅もある。どちらももちろん無人販売、ほんとうにこの町は田舎なんだなあと実感する。

岐阜中津川の栗きんとんといえば、期間限定販売の上、日持ちはしないわ、一粒300円くらいするわで、超高級品という認識でいたが、実際に作ってみたら、想像していたより簡単にできてしまった。渋皮煮よりは作るのに時間がかからなくてすむ。味だって、川上屋の逸品に勝るとも劣らないと思えるくらい、簡単においしく作れる。

地元の栗で作った栗きんとんは家族にも評判が良かった。栗きんとんも渋皮煮も材料は栗と砂糖だけなので、やっぱり栗の鮮度が重要なんだろう。栗きんとんも、栗の実をスプーンで一個一個ほじるという地道な作業があるので、忙しい現代人は絶対に嫌になるだろうなと思った。

とは言え、忙しくして生産性をあげて、苦労して余暇時間を作って、結果、やってることが動画見たりSNS見たりしてるだけなら、適当に仕事をして、空いた時間で栗の処理していても大差ないんじゃないか、そんなことを鬼皮をむきながら考えていた。