日常あれこれ

自立型シニアマンションの見学

もうすぐ80歳の父親が、いろいろと行動するのが億劫で仕方がないとぼやくことが増えた。普段から一人で行動できる、心身ともに健康なシニアではあるが、食事を作って、掃除洗濯して、書類管理をして、そういう雑事が大変みたいだ。最近、杖をついてゆっくり歩くようになった。

民間の介護施設斡旋会社というのがあるのを知った。サ高住とか名前からしてよくわからない、星の数ほどある介護施設のどこが良いのか見当がつかなかったので、その人が提案してくれたのには本当に助かった。自立向けシニアマンションといわれるカテゴリーの提案を受けた。

蔵前にあるシニアマンションに見学に行ったのだが、こんな立派で設備の整った場所で人生終えられるなら、人生最高だったと思い残すことなく死ねるんじゃないか、そのくらい明るくて、豪華で、金のかかってる施設でした。昨年建築の新築マンション。朝昼晩と、栄養管理されたおいしい食事が食べられる。自立してる金持ち老人ばかりなので、悲壮感がまるでない。別に介護フロアがあるので、24時間介護が必要になっても、同じビル内で完結できる。何なら自分が引っ越してもいいとすら思った。

入居費は驚いた。父親が、今住んでるマンションと同じくらいの広さを希望したものだから、一時金で8000万円、管理費が別で月15万円。普通のマンションと違って、8000万円は掛け捨てで、所有権が手に入るわけでもない。8000万円遺産があれば、普通なら喜んで家族が介護してくれるんだろうか。

豪華なシニアマンションを見学しても、本人はできたらいまの家で生活を続けていきたい、家政婦さんを雇って、長時間の見守りと生活支援をしてほしい。民間業者に聞いてみたら、時給3000円以上、それも人手不足でなり手がいないとのこと。介護サービスはこれからどんどん悪くなる一方なので、良い老人ホームみつけたらすぐ入っておいたほうがいいとアドバイスされたそうだ。

一時金を支払わずに、月額家賃ベースで入居もできるので、今住んでる場所はいつでも戻れるようにキープしておいて、とりあえずお試しで蔵前に引っ越す方向で進めていくことになった。親はなんとか滑り込みでいい老後を送れそうだが、さらに少子高齢化が進む自分の老後はどんな環境になっているのか、目の前が暗くなる思いだった。