日常あれこれ

トランペットを出身中学に寄付する

中学生の時、吹奏楽部でユーフォニウムを吹いていた。本当はトランペットやりたかったけど、数少ない男子生徒は楽器が大きなチューバとかユーフォとかを割り当てられた。中学を卒業して、やっぱりトランペットを忘れられず、おばあちゃんにヤマハのシルバーのトランペットを買ってもらった。

トランペット買ったのに、高校では吹奏楽部に所属せず、当初は近所の河原で練習しようと思ったけれど、吹いてみたら恥ずかしさが先に立って、それこそ数回しか吹くこともなく物置にしまいっぱなし。そうそう、トランペット吹きたかったのも、当時読みふけっていた「B.B.」っていうマンガの影響だった。

それから30年の長い歳月が過ぎても、ずっとトランペットは眠ったままになっている。市の広報誌に「部活動等で使用する楽器の寄付のお願い」というのをたまたま見かけて、このトランペットを寄付することにした。寄付したい学校を指定できたので、出身中学を指定した。トランペットを必要としているならうれしいのだが。

ほとんど使わずにケースにしまいっぱなしとは言え、長期保管のため表面のシルバーが黒く変色してしまっている。アルミホイルと重曹を使ったり、シルバー磨きクロスを使って、見た目はだいぶきれいになった。これならもらうほうも気持ちよく使えるに違いない。

眠り続けた自分のトランペットが30年後の未来の中学生に吹いてもらえる、そうやって楽器が生き返るのを想像すると、変な話だけど、自分が今まで生きていた価値があったんだなあという気になる。

翌日になっても寄付先の学校から連絡がないため、自分で電話したらあっさりと当日の夕方に楽器を渡すことになった。校長と教頭が出てくれて、楽器を渡しておしまい。時間にして3分もなかったかな。セレモニーを期待してたわけじゃないけど、学生が吹奏楽部でこのトランペットで練習してることを想像して満足することにしました。