昨年10月からウェルスナビを始めて、積立投資を継続して行っています。ウェルスナビをやってみて良かった点、いまいちな点がいくつか見えてきたので、ここで簡単にまとめてみたいと思います。ちなみにリスク許容度3(真ん中)で運用しています。
ウェルスナビをやって良かった点
- とても使いやすくシンプルなシステム。入金も簡単で手軽に投資を始められる
- ポートフォリオのうち日本株、日本債券の比率が少なく、日本への投資が少なめ
- ポートフォリオに金や不動産などの実物資産が入っている
- VTIやVEAなど投資先がヴァンガードETFで安心、低コスト(信託報酬は世界最低ライン)
ポートフォリオについて追記しておくと、最近のファンドラップでは効率的フロンティアに沿ってポートフォリオを構築しているという触れ込みを多く見かけます。でも実のところ、ポートフォリオは各社各様で、同じリスク許容度であっても、日本株が25%も入っていたり、実物資産なしで株と債券のみで運用したり、ETFではなく投資信託で運用して、投信もインデックスだけでなくアクティブも含んでいたりしています。ということは、自分好みのポートフォリオや商品選択をしているファンドラップ、ロボアドバイザーを選ぶ必要があるということです。
個人的意見として、「日本株式会社」全体への投資はできる限り避けたいので(もちろん個別株では魅力的な日本企業もあると思っています)、ウェルスナビのポートフォリオは好ましく見えます。VEA(アメリカを除く先進国)の日本株の比率は22.4%、ポートフォリオに占めるVEAの割合が20%程度なので、日本株は4%しか持たないことになります。日本債券はゼロです。
あと、将来のインフレ、リスクヘッジのためにも実物資産を入れておきたいので、金と不動産のETFが入っているところが好印象です。ウェルスナビの金ETF(GLD)は世界最大、不動産ETF(IYR)はアメリカREIT連動なので日本は含んでいません。
ウェルスナビのいまいちな点
- 手数料1.0%+ETF経費0.1%が高く感じる。個人的には0.5%くらいにおさめてもらいたい
- 対面での相談ができないなど、サービス面で改善の余地あり
手数料1.1%というと、対面でのサービスとほぼ同額の手数料を取っていることになります。当初システム構築にお金はかかるでしょうが、いったんアルゴリズムを作ってしまえばあとは自動で運用してくれるわけで、毎年20億円の利益(預かり資産2000億円x1.0%)はどこに消えていくんでしょうか?
ウェルスナビのアプリにライフプラン作成機能がつきましたが、他のIFAやFPが作ってくれるようなライフプランとはほど遠い出来で、まったく使えません。ロボアドバイザーで運用する人は高い手数料で厚いサービスを求めてはいないでしょうから、今と同じサービスレベルで良いので、手数料をもっと低くしてもらいたいです。
弊社では対面の窓口はご用意しておりませんが、資産運用のご相談につきましては、お電話やメールにて承っております。
ということなので、ある程度の運用相談は電話やメールでできると思います。1000万円運用すれば年間10万円の手数料なので、もう少し違ったサポートが欲しいというのが本音です。
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Q. 長期・積立・分散のほったらかし投資だけではもの足りない…もう少し攻めの投資を行っていきたい。
A. 「コア―サテライト戦略」を取って、コアの部分はウェルスナビで安定投資、安定リターンを狙い、サテライトとして興味のある分野や値上がりしそうな銘柄を買っていくのが良い。コア:サテライトの比率は7:3がおすすめ。
Q. まとまった資金があったら、一括投資が良いか、積立投資がよいか。
A. セオリーでは景気が悪くなりそうなら積立、一本調子で上がっていきそうなら一括投資が良いが、どちらにするか悩んでる時点で積立投資の方がおすすめ。一括投資して動じない人は一割もいないし、そういう人はそもそも積立か一括かで悩まない。