投資とか

保険としての純金投資(その1)

何のために純金投資をするか

僕は「いざという時の保険」として純金投資をしています。例えば、ハイパーインフレになって銀行に取り付け騒ぎが起きる、日本が破綻寸前になって預金封鎖される、そこまで究極的な状況でなくても、日本円や米ドルのようなペーパーマネーへの信頼がなくなってしまうことはあり得ると思っています。純金はギリシャ時代から貨幣としてみなされている世界的な有価物です。

 

ペーパーマネーはフェイク?

なぜペーパーマネーに価値があるのかと言えば、みんながそれに価値があると思ってるから、という循環論的な意味しかないこと、今回のコロナで良く分かりましたが、通貨の発行量は中央銀行の思うままになっていること、世界の歴史を見れば貨幣価値が大きく動いた時代があったこと、もろもろの理由からリスクヘッジの意味で純金への投資が必要だと思ってます。

ロバートキヨサキの「これがフェイクだ!」では、ペーパーマネーがいかに危ないか、それを回避するには実物資産(特に純金)への投資しかないことを繰り返し述べています。本の内容は微妙なところも多々ありますが、彼が一番訴えたい部分は同意できます。

 

やってはいけない純金投資~金鉱株とETF

いざというときの保険のために純金投資をする場合、やれることは限られてきます。つまり金鉱株や金ETFはペーパー資産なのでまっさきに対象外になります。銀行が閉鎖されてお金をおろせない状態で、株式やETFが何とかしてくれるとは思えません。もちろん投資の一環としてポートフォリオに組み込むのは全く問題ないと思います。もしもの時に役立つかどうかが判断基準です。

 

やってはいけない純金投資~純金積立

次に純金積立ですが、中にはクソみたいなものもあるのでしっかりと精査が必要です。例えば、金地金と交換してくれないところ(例えば楽天証券)はやる価値がありません。あと、購入した金の保管方法は消費寄託と特定保管がありますが、消費寄託は預けている会社が倒産したら返ってこないのでやってはいけません。特定保管が絶対です。

ざっと見た感じ、ネット証券が扱っている純金積立はやってはいけないものが多いです。例えば、マネックス証券(ちなみに消費寄託)は金は地金と交換してくれますが、プラチナと銀は交換してくれません。いつ方針変更して金地金との交換を中止するかわかったもんじゃないと思いませんか?