香道というマニアックな趣味を始めて1年が経過した。月1回のクラスだが、よく続いたものだと思う。香道を始めた時より、今のほうがモチベーションが高い。香木を聞く会やら香筵にも参加したし、電気香炉を買って、家でお香を聞くようにさえなった。
自分にとっての香道の楽しさは、まず何よりもお香のかぐわしさ。どんな香水や線香とも違う複雑な香り。嗅いでいるとお腹がグーグーなって、夢見心地に自然とまぶたが閉じてくる。次に、組香の文化的背景や文学との関連。源氏物語や和歌を題材にしたものが多く、古典の興味から現代語訳の源氏物語を読み始めた。
一方で、細かい作法なんかは面倒だと思うところもある。香元をやってみたい気持ちもあるけど、いまのところはどっちでも良い。
香道の初心者コースは1年で一巡して、上のクラスを受講するか、初心者コースを繰り返すかを選ぶ。自分の興味の範囲で言えば、初心者コースを繰り返せばいいんだが、このクラスを何年受講しても、会では一人前と認めてもらえない。
どっちにするかはまだ決め切れていない。