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アストンマーティン V8ヴァンテージ 維持の注意点

2008年式V8ヴァンテージを購入して約半年、4000㎞走行して、先月車検も通しました。この車を所有、維持するにあたっていくつかの注意点に気づいたので記していきたいと思います。古い英国車にありがちなイメージほどは壊れないと思います。エンジン含む機関系はだいぶ丈夫です。

買うのは安くても、点検・メンテは安くない

V8ヴァンテージは400万円台から買える、アストンの中でも最もコスパが良い車だと思います。古い車あるあるの話ですが、その価格に飛びついてしまうと、定期的なメンテナンスで苦しむことになります。今回の車検はトータルで42万円もかかってしまいました。車両購入価格の10%が車検代なので、ギリギリで買ってしまうと、維持できない可能性が高いです。前のオーナーがしっかりメンテしてくれてこれなので、変な中古車買うと、もっと苦しむことになりそうです。

まずエンジンオイルですが、ドライサンプなので普通の工場ではやってくれません。オイルも10W-60とバリエーションが少ない特殊な硬いオイルで、なんとそれが10リットルも入ります。オイル交換だけで工賃込み45000円です。今回、バッテリーも即交換と言われましたが、ドイツ製VARTAというバッテリーで60000円です。そこらの安いものではダメなんでしょうか。

車検時にいくつか不具合も見つけてくれたので、そういう安心感を考えると、アストンを知らない安いところに出すよりは、多少高くてもアストンの経験豊富な工場に出すことをお勧めします。

純正部品がアホみたいに高い

エンジンオイル交換するときにプラグを抜いて、そこからオイルを排出するんですが、そのドレンプラグ、純正品1個3500円、3個使うので10500円です。ただのプラグですよ?ちなみに純正のオイルエレメントは10000円でした。これは一般品の倍くらいですかね。良心的です(笑)。

HIDヘッドライトが切れたんですが、純正だと50000円くらいかかるそうです。ネットで買って自分で交換すれば、部品代8000円でHIDランプが買えます。これは友だちにお願いして交換してもらいました。

フェラーリでおなじみ、恐怖のクラッチ交換は60万だか80万円だかかかるらしいです。僕の車はマニュアルということもあってか、まだ折り返し地点らしいですが、普通は75000㎞くらいで交換することになるようです。中古車を買うときはクラッチ残量考えておかないと、とてつもない出費がいきなり来ることになりそうです。

 

V8ヴァンテージあるあるのトラブル

ダッシュボードのレザーが日光と熱で収縮してしまい、めくれてきます。収縮してしまっているので、ボンドで貼ってごまかせず、ほとんどの場合張替えだそうです。工賃のみで80000円と言われ諦めました。

ガソリンタンクのフラップがボタンを押しても開かなくなります。前のオーナーから言われていた不具合ですが、どんどん悪化して最後にはクレジットカードを挟み込んでようやく開けられました。これは車検時に修理してもらって工賃6000円のみでした。よくある不具合のようです。

もともとサイドブレーキが弱く、目いっぱい引かないと車が動いてしまいます。しかし目いっぱい引くとワイヤーが伸びて交換する羽目になるので厳禁です。車を止めるときは、サイドを引いて、ギヤを入れておくことが大事だそうです。ギヤさえ入っていればそこで止まるので、サイドが強くなくても大丈夫。忘れてエンジンかけると進んじゃいますけど。

車検内訳

車検の内容はこんな感じです。金額は丸めてます。米自動車(YONE MOTORS)という、アストンに強い工場にお願いしました。初めてですが、しっかり対応してくれました。

  • 整備点検費用 11万円
  • 税金、代行費 10万円…代行費4万円は高いなあ
  • エンジンオイル交換 7万円
  • ブレーキフルード交換 2万円
  • バッテリー交換 6万円
  • ミッション・デフオイル交換 2万円
  • ワイパー交換、ガソリンフラップ修理 1万円
  • 他におすすめされたのはリアブレーキパッド交換です。